一問一答Faq

Q

冷蔵保管による生地のパサつきが気になります。
適切な生地改良剤はありますか。

A

モイストアップを使った「エマルション製法」がおすすめです。
エマルションの作成方法
モイストアップは植物由来の増粘多糖類を主体とした生地改良剤です。
増粘多糖類は保水性が非常に高い性質があります。とくに、HPMCという植物の繊維(パルプ)を原料に製造された増粘多糖類は高い保水力と乳化作用があり、練り込むことで「生地の老化」を抑えることができます。
粉の状態で加えても効果はありますが、モイストアップの効果を最大限引き出すためには「エマルション製法」による生地作りが重要です。
エマルション製法では、サラダ油などの液油を使用します。液油にモイストアップを加え攪拌します。撹拌しながら水を加えてさらに攪拌を続けると白濁したエマルション(水と油が混ざったもの)ができます。このエマルションに強力粉や砂糖など他の原材料を加え、ミキシング、発酵といった通常通りの工程に進みます。
最初にエマルションを作ることでモイストアップが最大限保水し、生地のしっとりもちもち感と経時的な老化を抑えることができるようになります。通常は水や油の量を多くすると生地がべたつきハンドリングが悪くなりますが、モイストアップが水や油を保持するため作業性も悪くなりません。